理科教育講座 物理学分野
西山 正吾 (宇宙物理学、光赤外線天文学)
オフィス 1号館1階東


天文学は最も古い学問のひとつですが、ぞくぞくと作られる大きな望遠鏡により、宇宙には私たちの知らない天体や現象がまだまだ隠れていることが分かってきました。私たちの研究室では主に星や銀河、宇宙空間に漂う塵、ブラックホールなどを観測し、宇宙に対する理解を深めていきたいと考えています。星はどう生まれ、どう成長していくのか、星や私たちの体の材料となる宇宙の塵とはどのようなものなのか、ブラックホールとはどういう天体なのか、などを実際の観測を通して学んでいきます。

私の研究室では、望遠鏡を用いた天体観測と、そこで得られたデータの解析を行います。競争が厳しいので毎年行けるとは限りませんが、ハワイにある日本のすばる望遠鏡を使った観測を年に1回程度続けたいと思っています。世界で最も星がきれいに見えるハワイのマウナケア山の山頂で、世界最大級のすばる望遠鏡を使って宇宙を観測する、という体験は簡単にできるものではありません。また行く機会を持てなかったとしても、すばる望遠鏡でとられた観測データを使った研究も可能です。

南アフリカ共和国にある望遠鏡を使った観測も行っています。この望遠鏡は名古屋大学と国立天文台が共同で開発し、管理しているものです。西山は大学院生の頃からこの望遠鏡を使った研究を続けています。この望遠鏡は一人で操作できるよう設計されているので、天体観測の基礎を学ぶのにとても適しています。もし時間などに余裕があれば、学生とともに南アフリカへ行き、観測をしたいと思います。南アフリカ共和国は南半球にあるので、日本とは違う星空を眺めることができます。

また上記のような体験は、単なる天体観測では終わりません。ハワイに行くと、プロの天文学者に囲まれて観測をします。南アフリカでは、現地の人々との英語でのコミュニケーションを通して、日本とはまったく異なる文化を肌で感じることができます。このような体験や皆さんが感じた科学者の熱気が、皆さんの新しい学びのきっかけになることを願っています。

研究室を検討中の学生の皆さんは、このページを参考にしてください。

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