理科教育講座 地学分野
高田 淑子(たかたとしこ) (惑星科学)
オフィス 1号館2階東


<研究内容>
(1)太陽系の惑星・衛星の表層は過去の歴史の痕跡を残している。近年の惑星衛星探査の結果、飛躍的に明らかになってきたこのような惑星表層の形成機構・環境変遷・進化の解明を行う。
 (あ)画像解析:惑星探査機搭載カメラで撮像された惑星表層の画像データを用いて、惑星表層の地質構造・物性等を解析する。
 (い)数値計算:流体数値計算コードの作成並びに実行により、地形形成・変遷等の数値シミュレーションを行い、室内実験で再現不可能な大規模スケールの現象を具現化する。
 (う)天体観測:連続分光装置を付属した天体望遠鏡等を用いた分光観測を行い、表層物質や地形形成メカニクスの解析を行う。
(2)天文、惑星科学に関する教育プログラムを開発し、実践する。特に、惑星科学を教室で体験できる室内実験の開発や、遠隔望遠鏡操作や天体ライブなど、望遠鏡観測やコンピュータ操作を修得しながら、惑星科学教育プログラムの開発実践を行っている。

<過去の卒論研究内容> 各年度の卒論タイトルは、惑 星科学研究室
(1)惑星表層環境
 (あ)画像解析
 ・クレメンタイン探査機撮像の月面分光画像解析
 ・風紋地形から読みとる火星大気の循環
 (い)数値計算
 ・溶岩荷重による月地殻変遷の数値シミュレーション
 ・隕石衝突によるダスト放出の数値シミュレーション
 ・連続体コードを用いた隕石衝突の数値シミュレーション
 (う)天体観測
 ・冷却CCDカメラを用いた地上分光観測による月面組成分析
  ・連続分光装置の開発とそれを用いた月面観測による組成分析
(2)天文・惑星科学教育
 ・教室で実施する惑星科学実験
 ・初・中等教育における天体望遠鏡を用いた観測実験プログラムの開発
 ・インターネット望遠鏡の開発とそれを用いた実践授業の開発
 ・金星ライブ、月ライブの実施とそれを用いた実践授業の開発
 ・全天カメラによる日周運動の観察プログラムの開発と実践
 ・星空ライブカメラの開発とそれを用いた実践授業の開発

<今後の卒研テーマ>
 学生の嗜好にあわせ、かつ、自分もexcitingになれるテーマを、相談の上決定・実施したい。

<その他>
「来る者拒まず、去る者追わず」を基本としているので、やる気のある人が望ましいです。学習・研究を自発的に行う学生には、可能な限りの支援をします。地 学・物理・数学等を深く学習し基礎学力をつけておくと、研究遂行にプラスになると思います。また、我々の惑星科学教育に関する活動は、星空観察ネットの広場星空観察ネットの広場のホー ムページで紹介していますので参考にして下さい。

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