  池山 剛 Takeshi IKEYAMA（物理化学，分子分光学） |
| 研究内容 |
| 燐光、過渡吸収、時間分解ＥＳＲ法，熱レンズ法など，分光学的な実験方法を用いて，主に有機化合物の励起状態の性質を調べてきました。特にスチルベンに代表されるような線形共役ポリエンのねじれ構造と電子励起状態の性質の関係を明らかにしようとしています。線形共役ポリエンは、シス−トランスの異性化反応に見られるような分子内のねじれ回転自由度のある点が芳香族化合物などと異なっており,興味深い化合物です。メチレン鎖によって分子の内部回転を部分的に固定した種々の化合物を合成し、それらの三重項状態の分光学的性質を調べるという方法を用いています。 |
| 主要研究論文 |
1. Spin Sublevel Selectivity in Radiative and Non-Radiative Processes of the Lowest Excited Triplet State of 2,2'-Bipyridine. Takeshi Ikeyama, Noriyuki Okabe, Tohru Azumi, J. Phys. Chem. A105, 7144-7150 (2001).
2. Phosphorescence of a Stiff cis-Stilbene Analogue, 5H-Dibenzo[a,d]cycloheptene. T. Ikeyama, C. Kabuto and M. Sato, J. Phys. Chem. 100, 19289-19291 (1996).
3. Vibrational Analysis of the Phosphorescence of trans-Stilbene Single Crystal. Is the Phosphorescent State Twisted? T. Ikeyama and T. Azumi, J. Phys. Chem.. 98, 2832-2835 (1994). |
| 主な担当授業科目 (平成15年度) |
理科教育専攻
化学講義ＩA：量子化学の基礎を勉強します。
化学講義II ：化学熱力学と反応速度論の基礎を勉強します。
総合演習6 ：半年かけて理科実験の指導プログラムを作り，「Let'sサイエンス」という名前のフレンドシップ事業として，夏休みに中学生に理科実験を指導してもらいます。（理科教育専攻の9人の教官が協力して担当しています。）
自然環境専攻
自然環境講義B：量子化学の基礎を勉強します。
物質反応論 ：化学熱力学と反応速度論の基礎を勉強します。 |
| 経歴 |
埼玉大学理工学部卒業
東北大学理学研究科中退
理学博士(東北大学) |
| 連絡先 |
連絡先
[電話番号] 022-214-3418
[FAX番号] 022-214-3418
[E-mail] deguchi@staff.miyakyo-u.ac.jp
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