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歴史・経緯

 理科教育講座は,1965年の宮城教育大学設置以来,小学校教員の養成,および中学校・高等学校の理科担当教員の養成に関わる学生教育と研究を続けてきました。設置以来の学校教育教員養成にくわえて,1988年からは大学院修士課程での教育や研究指導,1996年からは広く生涯教育にたずさわる人材の育成を行っています。理科教育講座が主となる専攻や課程を卒業した人はすでに2,000人を超えており,宮城県や東北地方はもとより全国各地で現在活躍しています。

 現在,理科教育講座では,
 学部 初等教育教員養成課程理科コース
 学部 中等教育教員養成課程理科教育専攻
 大学院 教科教育専攻理科教育専修
に属する学生の専門教育や学生指導を担っており,このほかに学部教育課程の中の基礎教育科目,教養教育科目,現代的課題科目,教職専門科目の関連する科目を担当しています。

教育体制の特色

 理科教育講座は14名の教員で構成され,理科の教科内容である物理,化学,生物,地学の各分野および理科教育の分野を専門とする教員が配置されています。教科内容の各分野はさらに,このホームページで紹介されているように,それぞれ異なった領域を専門とする教員からなり,教科教育学の教員とともに理科あるいは自然科学の研究と教育の巾広い領域をカバーできるようになっています。そのため,教育課程において理科の基本的な内容が大きく欠如することなく実施できるとともに,学生の自然科学に対する多様な興味や関心にもほぼ対応できる体制となっています。

 学部や大学院の学生への教育と指導は,教育大学としての使命を果たすべく,教員が熱意をもってあたっています。特に学生が理科の多様な教科内容や指導法を理解し習得するため,講義と並行して実験や演習を重視した教育課程を組んでいます。そのために,必要な器具などを備えた実験室や映像演示ができる教室を含む理科実験棟が設置されています。また,大学に隣接する青葉山では,地層,岩石,化石,植生,動植物などの観察が容易であり,こうした自然を生かした授業が存分に展開できる点は他大学に例を見ません。演習での中学生を相手にした授業の実施や学校への出前授業や支援など,学生が力量を高める内容が数多く含まれていることも教育課程の出色した点です。

地域・社会貢献活動
 理科教育講座では,このホームページでも紹介されているように,学内での教育や学生指導のほかに,さまざまな事業(サイエンスパートナーシップ,大学開放,国際教育協力,公開講座,スペースラボなど)を自ら積極的に展開しています。対象とする方々は小中学生や高校生,一般市民,現職教員,研修留学生などさまざまですが,いずれの事業において高い評価を得ています。また,これらの事業の一部では,講座のスタッフばかりではなく学生が積極的に実施に協力しており,それが学生の資質を向上するよい機会ともなっています。
教員紹介
物理学  
福田 善之
(素粒子物理学、宇宙線物理学)
内山 哲治
(超伝導物理学、シミュレーション教材の開発)
西山 正吾(宇宙物理学、光赤外線天文学)
化学  
池山 剛(物理化学、分子分光学)
猿渡 英之(分析化学、地球化学) 笠井香代子(有機化学、錯体化学)
生物学  
出口 竜作(動物発生学、細胞生理学) 棟方 有宗(動物行動生理学)
小林 恭士(植物発生生物学、分子遺伝学)
地学  
川村 寿郎(層位学、堆積地質学)  
高田 淑子(惑星科学) 菅原 敏(大気物理学)
理科教育  
渡辺 尚(理科教育学) 中山 慎也(理科教育学)
   
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Miyagi University of Education.