トップページ
お問い合せ
理科教育講座の紹介
学部内容
大学院内容
事業の紹介
  ・CST事業
  ・SPP事業
  ・フレンドシップ事業
  ・大学開放事業
  ・国際教育協力事業
  ・公開講座
  ・新しい天文教育の
実践授業
インフォメーション
既刊資料・雑誌
宮城教育大学地域開放特別事業 サイエンスアドベンチャー
 親子で一緒に理科分野に関する観察・実験を行い、理科学習の楽しさを体験しようという企画です。対象は小学校5・6年生とその保護者で、宮城県教育委員会・仙台市教育委員会のご後援のもと、毎年実施しています。
本年度(平成15年度)は以下のプログラムで行い、のべ101名の方が参加しました。
(1)「星空探検隊!」9月6日実施
今年の夏、地球に大接近することで話題になった「火星」と地球から一番近い天体「月」について、以下に示す観察や実験を通して学習しました。
・天体望遠鏡で月や火星の観察
・月のクレーター形成実験
・ドライアイスを利用した火星の極冠の変化実験
模型を使って 地球−月−火星 の距離を現すと「(月が)考えていたよりかなり(地球から)遠い」という驚きの声もありました。望遠鏡を使った観察では月のクレーターがはっきり見え、印象に残ったようです。「火星に季節があるとは知らなかった」などドライアイスを用いた実験も好評でした。



火星の極冠は何でできているの?氷とドライアイスを暖めてみよう。氷は水になるけどドライアイスは昇華するね。
(2)「みつけよう、みつめよう、青葉山の自然」10月18日実施
 幸いにも秋晴れのすがすがしい天気に恵まれた当日、宮城教育大学とその北西に広がる青葉の森で「森や地層のようすを観察し、その成り立ちを調べる活動」を楽しく行いました。
 青葉の森には、コナラやアカマツ、スギ、ヒノキ、モミなどさまざまな森があります。明るいコナラの森では、落ち葉やタネを集めたり、幹のもようを観察しました。地面には枯れ木も多く、腐ってやわらかくなった材木からシロアリやムカデ、キノコをみつけ出すこともできました。暗いヒノキの森では、切り倒された幹の年輪から、年齢や成長のよしあしが解読できました。カエルやヘビも観察しました。モミの大木の中には直径が1mちかいものもあり、すっかり圧倒されました。実験室にもどって、タネやキノコ、土の中の昆虫を実体顕微鏡で拡大してみると、予想以上に不思議な形をしていました。タネを遠くまで散らばらせるための工夫や、栄養をとるためのからだのしくみを、みんなで考えることができたよね。

 広瀬川の河原では、さまざまなもようや色をした岩石を観察しました。水辺から離れるにしたがって、地面に転がっている石や砂の大きさが変わっていました。深くえぐれた岸辺もあって、洪水のパワーを思い知らされました。水かさの減った川をさかのぼって、地層が現れた崖までたどりついた後、およそ800万年前の地層とそれをつくる鉱物を観察しました。一番のお目当ては、斜長石の大きな結晶です。地層をつくるさまざまな鉱物を実体顕微鏡で詳しく観察すると、キラキラと輝く宝石が散りばめられているようでした。

 ‘みつけよう、みつめよう、青葉山の自然’では、生き物や岩石のひとつひとつを大切にしてくれて、本当にありがとうございました・・・・・きっと、皆さんの身近なところにも、たくさんのふしぎがかくれているにちがいありません。キラリと光る観察眼で調べてみたら、おもしろいんじゃないかな。
(3)「水の中の動物ウォッチング」11月8日実施
 午前10時に理科実験棟に集合し、出席者の確認とお世話をさせてもらう教官と学生の紹介の後、観察・実験を始めました。ご応募いただいた11家族23名のみなさまと、本学にて研修中の5名のコロンビアの理科教育関係者のご参加をいただきました。
 午前中は、大学院生の伊藤貴洋君が講師役を務めました。まず、「エダアシクラゲのライフサイクル」をテーマに講義を行い、その後、メスのクラゲが卵を産むところ、卵と精子が受精するところ、2細胞期胚、プラヌラ幼生、ポリプ、クラゲ芽など、ライフサイクルの各段階を実体顕微鏡や生物顕微鏡を使って観察しました。
 特に、クラゲの産卵シーンは、子どもたちに強い印象を与えたようで、「卵が出てきた!」という大きな歓声を 聞くことができました。
 午後からは、「ヤマメ」をテーマとして、4年生の甲田裕記君をメインナビゲーターに、観察・実験を行いました。まず、ヤマメの姿をスケッチして、からだのつくりや模様がサケの仲間の特徴を示していることをみんなで確認しました。次に、エサの食べ方や環境への体色の適応を観察した後、卵や胸に卵黄をぶらさげた稚魚を観察しました。
 リハーサルとは異なる行動をするヤマメにこちらが慌てる場面もありましたが、稚魚の可愛らしさに救われて、無事終わることができたと考えています。
 ご参加いただいたご家族のみなさまに、お礼申し上げます。
水の中の動物ウォッチング
(2003年11月8日午前)
水の中の動物ウォッチング
(2003年11月8日午後)
 
Copyright(C) 2003 Division of Science Education.
Miyagi University of Education.